層管理研究所

都市部から離れた郊外に、類を見ない程の大規模な研究施設がある。
広い範囲の特殊事業に手を出し、管理し、様々な試みを試しているが
内部の事はとても厳重に管理されており、外部からは一切事が分からないようになっている。
そんな想像を超える科学力に支えられた、歪な研究所の関係者達の紹介。




今川わらび
イオタをベースとして高性能な生命体を生み出す目的として研究所で作られ、育った個体。EG-MBI-1
試作品として一番最初に作られた為に、お世辞にも高性能とは言えず、さらに病弱な体質となった。
だが、病弱ゆえに実験や酷い扱いを受けずに済み、比較的精神的に安定して成長する事が出来た。
芸術センスに長け、優しい性格だった為に現在は跡取りに恵まれなかった華道家の女性に引き取られ
華道の道を探究しつつ、立派な跡取りになれるように努力している。
比較的まともな感覚の持ち主で、研究所で作られたにしては常識的な考え方をする。
幼い頃にタルトに優しくした事がきっかけで、半分ストーカーのような事をされているのが地味な悩み。



デルタ PF
研究所で作られた、高性能な能力を持つ生命体で、ファフ二ールと同じグループ施設で育った。EG-MBI-3
数の少ない、運動、頭脳、外見とほぼすべての能力が成功の数値に達する事が出来た個体だが
感情が無い、という重大な欠陥を併せ持ってしまった為に失敗作扱いされ、良い様に利用されていた。
そんなデルタだが、ファフニールにとっては兄弟同然であり、大切な存在らしく
今は、ファフニールの秘書のような、片腕の様な仕事を請け負っている。
顔がオリジナル(イオタ)にそっくりで、その性で顔に傷をつけられ片目が失明している。




エイト PF
研究所で作られた、高性能な能力を持つ生命体で、ファフ二ールと同じグループ施設で育つ。EG-MBI-8
ファフニールに負けず劣らずな才能や能力、さらには似た顔を持つが、最高傑作とは見られず、
常に二番手以下の存在として見られたので、人を小馬鹿にしたり、嫌味をよく言う性格になった。
現在は、研究所の分家である施設で得意分野の機械関連の研究を行っているらしい。
自分がエリート実験体という事に誇りを持っているし、自分自身にもかなり自信がある。
研究所に対して協力的なので、あまり流通していない機密情報に詳しい。
地味にジャパニーズカルチャーが大好きで、よく日本茶を湯飲みで飲みながら将棋と囲碁をしている。 




ファフニール・カマンベール・ティーズ PF
眉目秀麗、博学多才、さらに身体能力も完璧で、常にニコニコしていて物腰も柔らかくて人格者
負けず嫌いの完璧主義者で、天才肌。楽器だって弾けちゃうし何やらしても上手い。
金銭関係で悩んだ事も無い。これでモテないハズが無く常にBGMは黄色い声だったりする。
ただどこか腹黒い面があり、上辺だけになりつつある人間関係に悩んだりもする。
イオタの事を常に毛嫌いしているが、そこまで嫌って居る訳でもないらしい
感情的になる事が少ない彼が感情的になるという事は、一種の愛情表現なのだろう、たぶん
現在はとある資産家の養子として生活しているが、
元は研究所で作られた高性能な生命体。秘書というかお付きのデルタとは兄弟のようなもの
イオタが兄貴面しているのは、彼をベースにした遺伝子改良の結果に生まれた為。EG-MBI-10




タルト PF
研究所で作られた、高性能な能力を持つ生命体で、ファフ二ールと同じグループ施設で育った。EG-MBI-11
かなり能力的には高いものを持っているが、ちゃらんぽらんな性格のお陰でまったく役にたっていない。
だが、そんな天真爛漫な性格と、食いしん坊さん気質のお陰で洋菓子界のお偉いさんに気に入られ
比較的早い段階から研究所から出て、美味しい洋菓子を作るパティシエになるべく修行している。
自分よりも先に作られたわらびに幼い頃優しくされたのがきっかけで、見たら興奮してよだれが出る程好き。
わらびに夢中になり過ぎて、もし何かわらびが危ない目にあったりすると烈火のごとく怒り
滅多に役に立たせてない高い能力をフルパワーで利用してキレてくる。ある意味、かなりの危険人物。





ユプシロン
地雷で失った四肢の代わりに高性能な戦闘能力を持つ義手・義足をつけているエイトの警護・秘書的な存在。
なるべく冷静沈着を心がけているが、お姉さん気質が抜けきれない人。
実は心配性で身内には甘い性格。かわいい物が実は大好きで、お気に入りに対しては猫かわいがりをする。
女の子だから、と昔にカツラをくれた機械化先輩のグザイがちょっと気になる。
その事をよく利用されたり、冗談のネタにされるのがちょっと恥ずかしい。
自分が望んで義手や義足を装着した訳では無いので、無理やり機械化させられる人達によく同情をする。




ベータ PF
お家というか自分が作られた研究所から、あまり出たくない引き篭もりな天才。
性格はネチネチと粘着質で、自分の思い通りにならなくては気が済まない癖に、甘えん坊の寂しがり。
興味のある事にはとことん打ち込むが、そうでない事にはまったく興味がないのも困ったちゃん
そして考え過ぎて思いつめたらお気に入りのメスで、相手を切りつけちゃう困ったちゃん
イオタが大好き過ぎて若干怖い。ローとファフが嫌い。シーマは嫌いじゃない。
きっと、頭が良過ぎて常人と回線がずれてまくってる。
ベータはアルファという少年のクローンであるが、何故かオリジナルと性格が正反対である。



シーマ
ふわふわ金髪に大きな青いおめめ、これでロリータ担当じゃないといえば詐欺になる子。
無邪気ににこにこしていて、素直にぽけぽけしていてかわいい。幼女萌。
一番好きなものは犬で、犬を見つけるとふらふらと近づいていくので注意が必要
研究所で作られた生命体で、ベータとイオタの事を気に入っている。
ローにはちょっと怖い目に合わされたので苦手。
研究所の地下の滅多に人が来ない所で、泣いているのをイオタが拾ってきて、今はエヌアイとよく一緒にいる。



エヌアイ
研究所で生まれた高性能の生命体達の遺伝子を掛け合わせて生まれた存在。
機動力が有り、高い身体の回復力と共に、細胞を生み出す力が強く、現在重用に管理されている実験体。
だが、それぞれの能力のバランスが悪く、すぐに暴走を繰り返す。
燃費が異様に悪い為に常に空腹であり、何かを摂取しなくてはいけない。
また、体温が異常に高く、その為に脳が異常をきたしている為にまともな思考回路を持つ事が出来ない。
幼児レベルの知能はあるらしく、自分の元になった生命体や身近な存在には懐いている。



ロー PF
研究所における、管理のような仕事を行なっているチームの一人。年齢不明。
研究所内での権力は高いらしく、ベータやファフニールでも彼には逆らえない。
常にニコニコほえほえしていて、頼りなく、体力も無いように見えるが
うそ臭いニコニコ目をやめると、途端に凶暴化する裏表の激しい人。
小柄な体格だが、その小柄さを逆手にとった拳法が得意。
過去に何かあったらしく、何としてでも成功させたい計画がある為に非情になる事が多い。